科学雑学

紙を折ることが出来るのは8回までらしい

皆さんは「紙は9回以上折れない」という都市伝説を聞いたことがありますか?一見信じがたいこの話、実は意外と深い科学的根拠があるんです。

しかし、その限界を超える試みもなされています。今回は、紙を折るというシンプルな行為がどうしてこんなにも話題になるのか、そして科学的な解析と実験によって何が明らかにされたのかを解説します。

紙を折るとはどういうことか?

一般的な紙の厚みは約0.1mm。紙を一度折ると厚みは倍になり、さらにその厚みは折るたびに指数関数的に増加します。

理論的には、紙を8回折ると、厚みは256倍になります。これを平方紙で考えると、折り返すごとに面積は小さくなり、8回目には元の面積の1/256になるわけです。

つまり、非常に小さな面積に非常に大きな厚みが生じることになります。

実験による検証

しかし、「Mythbusters」のようなテレビ番組や、独自の実験を行ったブリトニー・ギャリヴァンさんなどは、これを実際に試してみました。

結果として、サッカー場サイズの紙を11回、特注のトイレットペーパーを12回折ることに成功しています。これは、紙の大きさが十分に大きければ、折り返しの回数を増やすことが可能であることを示しています。

ブリトニー・ギャリヴァンさんは、紙をn回折るために必要な長さを求める公式も発見しました。この公式によると、紙の厚さが薄ければ薄いほど、必要な紙の長さは短くなり、より多くの折り返しが可能になります。

まとめ

「紙は9回以上折れない」という話は、ある意味で真実ですが、紙のサイズや厚みによってはこの限界を超えることが可能です。

科学的な探求心から生まれたこれらの実験は、私たちが日常的に見過ごしている物事に隠された面白さや、科学的な探究の楽しさを改めて教えてくれます。

もし機会があれば、ぜひ自分でも紙を何回折れるか試してみてください。意外な発見があるかもしれませんね。

参考サイト

大阪市科学館-紙を半分に何回折れるかな

教育出版-折った回数(回)