身近で生活にも関わるので一度は聞いたことがある人も多い、危険物取扱者を取り上げます。
私は、高校1年生の時に、乙種4類取得しました。
また、工業高校在学中に乙種を1~6種までの全種取得することができました。
このことから、在学中は同級生に教えたり、会社で取得の講義を行ったりしています。
【自己紹介】2021年私(森 かもめ)のすべて
危険物取扱者は、年齢、実務経験、学歴といった受験資格もなく、誰にでも、勉強さえすれば、取得することができる国家資格です。
また、化学製造工場から町で見かけるガソリンスタンドまで多くの職種で役立てることができる資格となります。
そんな、危険物取扱者について、詳しく解説していきます。
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この記事を読んでもらいたい人は以下の通りです。
・工業高校等で危険物取扱者を受験することとなったがどういった資格なのか知りたい。
・就職に有利になって、受験資格のない資格を探している。
・危険物取扱者を受験を検討しているが、勉強方法をしりたい。
・就職、転職に有利な資格を取得したい。
危険物取扱者の業務とは
甲種危険物取扱者は全類の危険物、乙種危険物取扱者は指定の類の危険物について、取り扱いと定期点検、保安の監督ができます。
又甲種もしくは乙種危険物取扱者が立ち会えば危険物取扱者免状を有していない一般の者も、取り扱いと定期点検を行うことができます。
丙種危険物取扱者は、特定の危険物(ガソリン、灯油、軽油、重油など)に限り、取り扱いと定期点検ができます。
危険物取扱者を取得するメリット
様々な職場で活躍できる
危険物取扱者は様々な職場で活躍することができる資格となります。
危険物取扱者が活躍している主な職場は以下の通りです。
・ガソリンスタンド
・石油会社
・化学系メーカー
・タンクローリードライバー
・自動車整備工場
・公共設備の設備管理
・薬品会社
などがあります。
消防法で指定されている危険物を一定量以上、製造、貯蔵、使用、販売する施設は、知識を持った危険物取扱者の配置が義務付けられています。
なので、危険物を取扱う会社では、就職、転職のチャンスが広がり、また、就職後も奨励金といた待遇がよくなる可能性があります。
国家資格の中では、取りやすい資格である
この資格の乙種1~6類、丙種は受験資格はなく誰でも受験することができます。
物理や化学の知識がある程度必要とされる危険物取扱者なので、理系国家資格の登竜門とされています。
理系資格と聞くと、文系の方は、二の足を踏まれるかもしれませんが要点さえおさえ勉強すれば、一ヶ月ほどで合格を狙える資格といえます。
免状の種類と取扱いのできる危険物
免許種類 | 分類 | 物品の例 |
甲種 | すべて | 全種類の危険物 |
乙種 第1類 | 酸化性固体 | 塩素酸塩類、過塩素酸塩類、無機過酸化物、亜塩素酸塩類、臭素酸塩類、硝酸塩類、 よう素酸塩類、過マンガン酸塩類、重クロム酸塩類など |
乙種 第2類 | 可燃性固体 | 硫化りん、赤りん、硫黄、鉄粉、金属粉、マグネシウム、引火性固体など |
乙種 第3類 | 自然発火性物質及び禁水性物質 | カリウム、ナトリウム、アルキルアルミニウム、アルキルリチウム、黄りんなど |
乙種 第4類 | 引火性液体 | ガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類など |
乙種 第5類 | 質自己反応性物 | 有機過酸化物、硝酸エステル類、ニトロ化合物、アゾ化合物、ヒドロキシルアミンなど |
乙種 第6類 | 酸化性液体 | 過塩素酸、過酸化水素、硝酸、ハロゲン間化合物など |
丙種 | 4類の一部 | ガソリン、灯油、軽油、重油など |
合格率は
甲種危険物取扱者:35%程
乙種4類危険物取扱者:30%~40%
乙種その他危険物取扱者:60%~80%
丙種危険物取扱者:50%
なぜ乙種4類の合格率が低くその他類は高くなるのか
乙種4類は人気な資格であるからゆえ、受験者数が多くなります。
また、初めて危険物取扱者を受験する人の大半は乙種4類から受験します。
乙種を一つでも取得していれば、他の類を受験するときは受験科目が性質消火のみになるとなります。
この免除はかなり大きく、単純に勉強する幅が3分の1となります。
そのため、乙種4類の合格率が低く、その他類の合格率が高くなる傾向となります。
なので、乙種4類が特別難しい分ければなく、初めて危険物を受けると、乙種4類と同じぐらいの合格率となると思われます。
個人的には、乙種5類が物品の名前を覚えるのに苦労して一番難しかったように思います。
受験資格
乙種、丙種は誰でも受験できます。
甲種の受験資格は以下の通りです。
一般財団法人 消防試験研究センター 甲種受験資格
試験内容
甲種
危険物に関する法令 15
物理学及び化学 10
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 20
5択択一式
乙種
危険物に関する法令 15
基礎的な物理学及び基礎的な化学 10
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 10
5択択一式
丙種
危険物に関する法令 10
燃焼及び消火に関する基礎知識 5
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 10
4択択一式
合格ライン
すべての資格試験で共通して
各試験科目の正解率60%以上
例え)
法令:100% 物理化学:70% 性質消火:60% ⇒合格
法令:50% 物理化学:100% 性質消火:100% ⇒不合格
勉強時間
私の主観ですが、長めにみて合計30時間程と考えます。
割合は、法令:12時間 性質消火:8時間 物理化学:10時間
私は、工業高校の化学科だったこともあり、品目名とかを覚えるのは苦手ではなかったこと、また、ボイルシャルルの法則といった基礎化学の計算を学校授業でやっていたので、そこまで時間をかけず取得することができましたが、文系で無知識の方には、余裕を持った勉強をおススメします。
鬼門は、法令です。これは、危険物に係る法律について回答する科目となります。
しかし、指定数量の計算など、毎年出てくる問題がありますので、要点を押さえ勉強さえできていれば問題ないと思います。
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