この記事では、陸上競技の中でも、障害競技・リレー・ロードレースについて記載しています。
トラック競技について以下のページを見てください。
障害競技
110mハードル・100mハードル
世界記録:男子12秒80 女子12秒12
日本記録:男子13秒06 女子12秒82
ハードル競技は、共通してコース上に10台のハードル(障害物)が置かれてタイムを競う競技です。
ハードルを倒しても失格やペナルティはないですが、故意に倒すのは失格となります。
110m・100mハードルは距離も短く、ハードルの感覚が短いので、ハードルを飛ぶ際、ロスを少なく、低空かつ素早く飛び越える必要があります。
その為、歩数は一定でリズムをとりながら走行するので、競争となると焦りなどから、リズムがずれて転倒するというの珍しくありません。
自分のリズムとギリギリを攻める競技者がこの競技の見どころになります。
400mハードル
世界記録:男子45秒94 女子51秒46
日本記録:男子47秒89 女子55秒34
110m・100m同様に、10台のハードルが設置され、400mを走行する競技になります。
無酸素運動の限界の400mをハードルを超えながら走行する競技者には強靭な排気量が求められます。
3000m障害
世界記録:男子7分53秒63 女子8分44秒32
日本記録:男子8分09秒92 女子9分33秒93
この競技はトラック上に4台の障害、第3の障害には「水濠」と呼ばれる障害があります。
この水濠は、幅3m66cm、深さは深いところで70cmで、障害から遠くなるほど浅くなる堀に水が張られています。
≪引用:JAAF:陸上競技ガイド:3000m障害≫
3000mの障害物はハードルのように倒れやすいものではなく、障害の上に乗ることもできます。
この障害を使って水濠ではより遠く飛び、水濠の浅いところに着地するようにします。
体力がなくなった後半戦は、水濠に足が取られ、転倒もしくは、大きなタイムロスとなってしまいます。
リレー
100m×4リレー
世界記録:男子36秒84 女子40秒82
日本記録:男子37秒43 女子43秒33
僕が学生の頃は「4継」と呼んでいました。
単なる100m走を4人でやっているだけではありません。
日本チームが得意とする競技です。
世界の比べ日本人は100mを得意としていないのに、なぜ、日本チームが強いのか?
それは、アンダーパスというバトンの受け渡し方法にあります。
バトンの受け渡しは大きく「オーバーハンドパス」と「アンダーパス」の2種類に分けられます。
世界のほとんどのチームはオーバーハンドパスを採用していますが、日本チームはアンダーパスでバトンパスを行います。
オーバーハンドパス
次走者は後ろに手のひらを向けて腕を伸ばし、前走者が前に押し出すようにしてバトンを渡す技術です。
メリットは走者間の距離を長くとれる利点がある。
デメリットは、次走者は腕を後方に高く上げるので、やや走りにくい面があります。
アンダーパス
次走者は腰のあたりで手のひらを下に向けて構え、前走者が下からバトンを渡す技術です。
メリットは、次走者はランニングに近いフォームで受け渡しをするので、走りやすくスピードが出やすい。
デメリットは、ほぼ手渡しでバトンを渡すので、タイミングが合わず、バトンが繋がらない危険性が高いパス方法となります。
イメージとしては、オーバーパスは線で繋げて、アンダーパスは点でつなげるイメージです。
このアンダーパスによって、走力では劣る日本チームでもメダルを獲得することができます。
400m×4リレー
世界記録:男子2分54秒29 女子3分15秒17
日本記録:男子2分59秒51 女子2分28秒91
400mx4=1600m(1マイル)なので、マイルリレーとも呼ばれる競技です。
第一走者は、セパレートレーンで走行し、第二走者の第1曲走路の終わりにオープンレーンとアンる競技です。
高速な競技にも拘わらず、三走者目以降は、オープンコースとなるので、実力の差か無ければ、三走者目以降で挽回することが難しいので、走行順が重要となります。
単純な400mのリレーではなく、400m無酸素運動で走行してきた選手が、最後にバトンパスという細かい作業を行うので、意外とパスミスで失格となるチームが多くいます。
ロードレース
競歩
20000m
世界記録:男子1時間16分36秒 女子1時間23分49秒
日本記録:男子1時間16分36秒 女子1時間27分41秒
50000m
世界記録:男子3時間32分33秒 女子3時間59分15秒
日本記録:男子3時間36分45秒 女子4時間19分56秒
競歩は文字通り、歩きで競う競技です。
走るとペナルティー、3回目で失格になります。
歩くとはどういう基準でしょうか?
競歩では、2つのルール
ロス・オブ・コンタクト
常にどちらかの足を地面に着いておかなければいけない。
ベント・ニー
地面に着いた瞬間から脚が地面に垂直になるまで、膝を曲げてはいけない。
2つのルールを厳しくジャッチされ、ゴールまで残り数メートルであっても、3度目の違反をすると即刻失格になってしまう厳しい競技です。
マラソン
世界記録:男子2時間01分36秒 女子2時間14分04秒
日本記録:男子2時間04分69秒 女子2時間19分12秒
舗装された道路で42.195㎞を走行するこの競技は、非常に人気の高い競技です。
42.195㎞はギリシャの首都「アテネ」と「マラトン」の直線距離を目安と設定されたとされています。
日本人のメダリストを多く出しているこの競技は、オリンピックや世界陸上の最初に男子、最後に女子が行われることが多く、陸上競技の中で、もっと注目される競技でしょう。
競技者でなくても、マラソン大会で市民ランナーとして参加することができるので、誰でも参加することができて、親しみやすい競技と思います。
是非参加してみてください!
駅伝
日本発祥の競技とされる駅伝は、今では、海外の様々な都市でおこなれる競技です。
1917年に読売新聞の50周年を記念して、東京と京都の508㎞の23区間を昼夜問わず走り抜けたのが起源とされています。
TV中継もされる有名な大会としては、
ニューイヤー駅伝(全国実業団対抗駅伝)・・・1月1日
都大路駅伝(全国高校駅伝)・・・12月下旬
出雲駅伝(全日本大学選抜駅伝)・・・10月上旬
箱根駅伝(東京箱根往復大学駅伝)・・・1月2、3日
などがあります。
駅伝と一言で言っても、年代、性別、大会によって様々です。
また、各区間で、名所が付けられる難所が付けれます。
箱根駅伝の花の2区の最難関『権太坂』は有名ですね!
箱根駅伝は毎年多くのドラマは生まれています。
チーム一丸となり、チーム襷を繋ぎ、来年度のチームのために少しでもいい順でゴールを目指す学生の必死な姿は、毎年目の奥に熱いものを感じてしまします。
また、各地域でも町おこしの一環として、駅伝大会が模様されており、一般ランナーがチームを組み楽しく競技を行うことができます。