ダーマトグラフをご存知でしょうか?

ひと昔前は校閲者や編集者、フィルム写真を扱うプロには必須の筆記具でしたが、デジタル化によって現代では見かける機会が減っています。

しかし、ガラスや金属、フィルムにも滑らかに書け、紙をペリペリと剥いて使う独特の操作感を持つ「隠れた名筆記用具」なのです!

ダーマトグラフとは?基本特徴と魅力

ダーマトグラフは三菱鉛筆が製造・販売する紙巻き色鉛筆(グリースペンシル)です。

最大の特徴は、「鉛筆削りが不要で、糸を引いて巻き紙をペリペリと剥がすことで新しい芯が出せる構造」にあります。

また、芯に豊富なワックス(油分)が含まれているため、紙はもちろん、普通のペンでは弾かれてしまうガラス・金属・プラスチック・写真・フィルムの上にも濃く滑らかに書くことができる万能さを持っています。

【徹底比較】ダーマトグラフ vs マーキンググラフの違い

似たような名前の「マーキンググラフ」との違いを表でまとめました。

項目 ダーマトグラフ(三菱鉛筆) マーキンググラフ(トンボ鉛筆など)
構造・軸 紙巻き構造(糸を引いて皮を剥く) 一般的な木軸(鉛筆削りが必要なタイプが多い)
芯の質感 しっとり柔らかく、濃く滑らか やや硬めでくっきり細い線が引ける
筆記対象 ガラス・金属・プラスチック・フィルム・写真 建築現場の木材・皮・布地・各種マーキング
水性・油性 油性(No.7600)/ 水性(No.7610)の2種類 主に油性・建築用マーキング

ダーマトグラフは消しゴムで消せる?落とし方まとめ

検索でよく疑問を持たれるのが「書いた文字は消せるのか?」という点です。

ダーマトグラフの消し方・落とし方
  • 水性ダーマトグラフ(No.7610): 水を含ませたティッシュやプラスチック消しゴムで簡単に拭き取れます。
  • 油性ダーマトグラフ(No.7600): 紙に書いた場合は消しゴムで消しにくいですが、ガラス・金属・プラスチックの上に書いたものは「消毒用エタノール(アルコール)」や「クレンジングオイル」で拭き取るとキレイに落ちます!

ダーマトグラフの歴史:元々は医療用マーカーだった!?

「ダーマトグラフ」という名前の由来をご存知でしょうか?

ギリシャ語で dermato は「皮膚」、graph は「書く・記録する」を意味します。元々はなんと、手術前に医師が患者の皮膚に切開箇所などをマーキングするための医療用品として開発されたのが始まりです。

昭和30年(1955年)の発売当初は赤・青・黄・黒の4色でしたが、現在では12色ものバリエーションで多くの愛好家に親しまれています。

まとめ:書類チェックやデスクワークが楽しくなる名筆記具!

インク切れの心配がなく、独特のソフトな書き味とペリペリ剥がす作業感が癖になるダーマトグラフ。

書類や図面のチェック、工作、デッサンまで幅広く活躍する名文房具を、ぜひ一度手にとってみてください!